就職活動を始めた頃はコロナ禍で、オンラインによるインターンシップや面談が主流でした。それが、文系の私にとって、ITに興味を持つ良い機会になったと思います。また、幼い頃から工作が好きだった私には、システム開発も「ものづくり」のように感じられました。そこで就職先として選んだのがIT業界です。

その中でITFORに決めたのは、研修が充実していたからです。説明会では多くの会社から「文系でも未経験でも大丈夫」と言ってもらえたものの、ITを勉強していなかったという不安は拭えません。でも当社は新人研修が6ヶ月以上で、その間に資格を取るチャンスがあります。実際に私は 基本情報技術者とJava、Oracle の資格を取ることができましたし、合格に向けて同期で教え合う雰囲気もすごく良い環境でした。

「しっかり学べた」という手応えを感じて、私はまずローンWeb受付・契約システム『WELCOME』の新規導入プロジェクトに参画。約1年間そのプロジェクトに携わってから、ECサイト構築パッケージ『ITFOReC』のプロジェクトへ。どちらも一から勉強する日々でしたが、研修で学んだことをベースに周囲の先輩に教えてもらいながら、仕事を覚えていきました。

2年目の6月頃、『WELCOME』のプロジェクトに参画していた私は、上司からバッチ処理システムの開発を任されました。バッチ処理とは、あらかじめ決められた日時や条件をもとにデータをまとめて処理することです。大量のデータを素早く処理し、プロジェクト全体の生産性を図るためには欠かせません。当時の私は、まだバッチ処理の仕組みを良く理解できていませんでした。でも「とにかくやってみること」を大切にしているので、頑張ってみます！と引き受けたのです。

参考になりそうな資料を隅々まで読み、それでも不明点があれば先輩に質問する毎日。「これでいけるのでは」とテストをしてもシステムが動かない。エラーメールが部署全体に飛んでしまう仕組みだったので、周りの皆さんもハラハラしていたはずです。

それでも仮説を立て、プログラムを組み、先輩・上司にレビューしてもらい……というサイクルを2ヶ月繰り返し、ようやくシステムが稼働したときの感動は言い表せないほど、嬉しかったです。使いこなせていなかったツールも、その頃にはスムーズに使えるように。「やっとできたね！」「お疲れ様！」……周りの皆さんに労ってもらいながら、「とにかくやってみる」を実行して良かった、と心から感じました。

配属されてからしばらくの間、私の主な仕事は先輩・上司のもとで開発やテストを行うことでした。でも最近は、お客様との打ち合わせに同席したり、外部パートナーの方から私に問い合わせが来たりと、社外の方との接点が増えてきています。窓口としてしっかり立ち回らなければという責任も感じるようになりました。

それでもまだまだ勉強しなければならないことはたくさんあります。例えば、お客様との打ち合わせで飛び交う技術用語。今はまだすべてを理解しているわけではないので、議事録を作るときに自分なりに意味を調べ、上司に「こういう理解で合ってますか？」と確認しています。自分の言葉で説明できるようにすることが知識を身に付ける上でとても大切です。

そして今後は様々なプロジェクトを経験して、数多くの事例を自分の中に蓄積していきたいと考えています。打ち合わせでお客様から「参考になる過去の事例はありませんか」と聞かれることがよくあります。今はパッと思いつかないのですが、いずれは「この事例をこうカスタマイズできますよ」と即答できる、そんな頼もしいエンジニアになることが今の私の目標です。

• ▼個人ローンWeb受付・契約システム『WELCOME』とは？

  https://www.itfor.co.jp/financial/welcome.html

• ▼ECサイト構築パッケージ『ITFOReC』とは？

  https://www.itfor.co.jp/retail/itforec.html